人を救うのは信じられる人との出会いである。
一人の男の37年を描いた大河小説である。家庭内の確執と離散と和解がある。イスラム教、コプト教、仏教、加えて新興宗教らしきものも出てくる。場所が次々と移り、時代が進む。予期せぬ出来事が次々に起こる波乱万丈の物語だ。ストーリーに若干の不自然さはあるが、主題の大きさに比べるとそれは小さな瑕疵に過ぎない。私は、著者の気迫に打たれ心地よく説得された。そして、「信じるものは何か」と自らに問いかけたのだった。本書は、スケールの大きな、生き方を問う小説である。人生を肯定する力強い小説の誕生をよろこびたい。
内容紹介
西加奈子作家生活10周年記念作品
1977年5月、圷歩は、イランで生まれた。
父の海外赴任先だ。チャーミングな母、変わり者の姉も一緒だった。
イラン革命のあと、しばらく大阪に住んだ彼は小学生になり、今度はエジプトへ向かう。
後の人生に大きな影響を与える、ある出来事が待ち受けている事も知らずに――。
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人を救うのは信じられる人との出会いである。
うーん。格言ですね。今日はぐっすり寝られそう・・・。
今日は、ここまでお読みくださって、ありがとうございました!
読むと世界が変わる
内容紹介
おもしろすぎの本!
仕事などで関西人と会って話す時や交渉事は、この本を絶対読んだ方が良いと思います。
関西人の好き嫌い、思っている事、ポイントが詰まってます。
私自身関西人のイメージや考え方が360度くらい変わりました。←いやいや一周してるやん!こんな感じで言葉遊びや発想力も養えます。
初めてです。歴史的・民族学的な背景はともかく、そこに暮らす人々と直に接して、その心を暖かく見つつ、一方で「~なんでやねん」とつっこんでるテンポのよさが心地よいです。
しかも、次の飲み会で使えるネタも満載。絵も楽しいし、これで1050円とはお買い得です。人生おもろく生きようと元気がでます。
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とても、おもしろいということがよくわかります。
ky.2929 さんは、自分でノリ突っ込みまでできるようになりました。
なんだか楽しそうな本ですね。
今日ご紹介するのは、これです!
内容紹介
・ 心の中でよく「なんでやねん」とツッコんでいる
・ 怒り出すと関西弁が出る
・ 心に笑いの師匠あり(素人、プロ問わず)
・ やっぱり粉モンが好き
・ タクシーの運転手に話しかけることが多い
・ もんじゃ焼きを食べたことがない
・・・etc
ここまでお読みくださって、ありがとうございました!
読み終えて、自分が一回り成長していることに気付く本
著者はビジネスパーソンへ主体的にそして幸せに生きてもらいたいと強く願っているようだ。
出世が目的というよりも、この本に書かれてあること(要領よく仕事をする)をやれば、
結果として、「出世する人」になるということだろう。
著者は、グロービスの講師ということなのでMBA的な内容も含んでいたが、基本的には仕事に向かうスタンスを重視している。本の中には、出世した人達のたくさんのサクセスストーリーと、それに対する鋭い解説が書かれていた。
読み終えて自分が一回り成長している気になりました。
内容紹介
「おべっかがうまいだけ」
「実力は自分のほうが上なのに……」
なんて思っていませんか?
いつでも、どこでも、どんな組織でも、
出世には、共通の法則があります。
日本の中小企業でも世界の超一流企業でも変わらない、
上司が「あの人」を抜擢した理由を、外資系超大手企業の
人事部長を歴任した筆者が解説。
「要領よく出世する人」の思考と習慣を知れば、
少ない労力で高い成果が出せるようになります。
日系企業と外資系企業では、社風や制度など、違うところも多いのですが、
共通点ももちろんあります。
その共通点の最たるものが、まさに「要領のいい人が出世する」ということ。
こればかりは、いつの時代の、どこの国の、どんな企業でも変わらない
「現実」なのではないかとすら思います。 ――「はじめに」より
以上、ここまで見てくださって、ありがとうございました!
村上春樹が死を意識した本
れから30年経ったわけだ。その間、僕は、就職し、結婚し、子供を二人授かり、海外に2回住む機会を得た。そうして何より50歳になった。そうして、いまなお村上の新作は読んでいる。僕自身が 村上が本書で感謝している「読者」の一人であるという
自覚を強く感じた次第だ。本書を読んでいて常に思わされたのは「なぜ村上は今本書を出したのか」という点に尽きる。
本書で村上は自身の仕事について実に率直の語っている。小説家としての村上が語るのは「物語」であるが、本作では、一人の社会人としての村上が自身の職業である「小説家」に関して語っている。いや、「自分が小説家であること」という極私的な話を広く僕らに語りかけている。その話は大変示唆に富んでいる一方「なぜ村上は今本書を出したのか」に関しては何も村上は説明していない。それを考えることが本書を読むことではないのか。僕にはそう思える。
僕は、村上が自身の死を意識して本書を書いたと思う。まもなく時間切れになる自身の創作活動を、時間が切れる前に、彼は一度語りたかったのだと思う。あれだけのヒットメーカーでありながら、私生活を見せない村上が、人生の最後を意識した段階で、敢えて、「私生活」をさらけ出してきたという読み方は可能だと思うのだ。
村上はあと何冊書けるのだろうか。コアなファンを自称する僕としては気になるところだがこればかりは分からない。そもそも、僕が先に向こう側に行ってしまう可能性も常にあるわけだし。
内容紹介
いま、世界が渇望する稀有な作家──
村上春樹が考える、すべてのテーマが、ここにある。
自伝的なエピソードも豊かに、待望の長編エッセイが、遂に発刊!
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こんばんは、せんべいです。
レビューを読んでいると、予想もしないような言葉に出会います。
今回もしかりです。本作が、村上春樹が自身の死(断筆?)を意識して書いたのではないかという指摘がありました。
レビューでは根拠もなく、本人の推測にすぎないとは思いますが、まったくの想定外のことでしたので、とても気になるレビューでした。
直木賞をとったのでとりあえず読んだのだが・・・
この小説をエンタメといっていいのだろうか、それでは、この小説を軽んじていることにならないかと思えるほど、読み手にも力が必要な気がした。
直木賞をとったのでとりあえず読んだのだが、読んでよかった。素晴らしい力を持った小説。感動作だ。
直木賞の選者の眼力も改めて見直した。
名作といって差し支えないと思う。
主人公ほか、登場人物がそれぞれ、魅力的だ。
台湾台北での1970年代から1980年代の混沌としている雰囲気がすごい。
国民党、共産党の話。まったく、私には縁のない世界だが、どことなく身に迫る。
ほんのちょっとだけ出てくる人物にさえ、心惹かれた。
この東山彰良氏の本、他に読んでみなければ。
21 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
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名作だといわせ、さらに
「この東山彰良の本、他に読んでみなければ。」
と思わせるほど、投稿者の水無月生まれさんの心を鷲掴みした「流」。
そのような本、人生でなかなか出会えないですよね。
ご精読、ありがとうございました!
■
お金を儲けるためのテクニックやコツが書いてあるのかと思って読んでいたらそうではなかった。
書かれていたのは、お金の稼ぎ方ではなく、人生そのものであった。
そして、そのお金を使って、どのように生きるのか、ということだった。
各章ごとに起こる不意打ちに心を何度も揺さぶられ、
ほんの少し光が射したラストシーンに泣きました。
これはお金の話ではなく友情や家族愛の物語だと思った。
次に、2つ目のレビュー。
読んだ後にレビューを見ると、評価が悪い。
何故なんだろうなと考えたところ、これは読み手の状況によって共感具合が違うからではないか。生活に金銭面で不自由していない友人にこの本を貸したところ面白かったと言い、どうしたらお金を稼げるかを聞いてくる知り合いに見せたら、まあきれいごとだねと一蹴。きっと評価はその表れのように思える。
・・・。紹介するのはこの本です
内容紹介
宝くじで3億円を当てた図書館司書の一男。
浮かれる間もなく不安に襲われた一男は「お金と幸せの答え」を求めて
大富豪となった親友・九十九のもとを15年ぶりに訪ねる。
だがその直後、九十九が失踪した―――。
ソクラテス、ドストエフスキー、アダム・スミス、チャップリン、福沢諭吉、
ジョン・ロックフェラー、
ドナルド・トランプ、ビル・ゲイツ……数々の偉人たちの言葉をくぐり抜け、一男の30日間にわたるお金の冒険が始まる。
人間にとってお金とは何か?
「億男」になった一男にとっての幸せとは何か?
九十九が抱える秘密と「お金と幸せの答え」とは?
<本書の推薦コメント>
大泉洋さん(俳優)
「あまり本を読まない私が久しぶりに一気に読んだ。億という金をいきなり手にした男はどうなってしまうのか。金と人間の生々しい話を聞かされながら何度も涙が溢れた。これは子を持つ親にはたまらない物語だ。読後、いきなり娘を抱きしめ怒られた。責任を取れ川村元気」
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!